小助官兵衛の旅日記(紀州九度山編)
〜真田父子が暮らした紀州九度山をたずねて〜

静岡→愛知→岐阜→滋賀→京都→大阪→和歌山 5月の生ぬるい陽射しの中、神奈川県藤沢から今回もレンタカーで出発。めざすは和歌山県九度山町。真田父子が隠遁生活してたところだ。

ちょうど九度山で真田祭りがあると聞いたのでそれを見物するついでに道中の名城を見てまわるという旅だ。 まず北条の本拠地にして巨城、小田原城を外から見た。このときは駐車場がなかったんで中に入らなかったんだ。 とりあえず路上から写真に収めて、さっさと次へ!
箱根山の難路を越えて駿河へ。その途中、山中城をちら見。
東海道を西へくだり今川の本拠駿府城に入った。ここも例の如く公園と化していて城内には櫓もなかった。城門と堀だけは立派ではあったが。 次は掛川城をちょっと見て、高天神城へ。ここは小城だが、家康と勝頼の舞台として結構有名か。城内に水溜があって高い城なので堅い城だったろう。 この日は結構湿ってて、城内の石舗装が滑りやすくなっててコケてしまった。もう夜だったしね。
あの歴史の教科書にも出てくる長篠城。今では長篠城の上を線路が通ってるのでなんだかなぁって感じだった。城自体は小さい廓が残ってるだけだった。 近くのコンビニの駐車場で寝ることに。初日はここまで。こうしてみると結構回れたな。

二日目は家康ゆかりの岡崎城。ここはさすがにりっぱに残されてて、資料館とかも付近に立てられてた。でも平城だし小さいのであんまりすごさはなかった。 そのまま北上し那古屋城へ。ここはかなーりデカイ。堀も尋常じゃない広さと城壁の高さと入城料の高さを誇っていた。1500円くらいだった。ケチる我々も我々だが、他の城に比べ無茶高に思えたのでちょっとした抵抗? とにかく外から見るだけでもこの名古屋城の威容さは分かると思う。尾張藩だからここまでデカクできたんだろうね。

清州城を眺めてスルー。そのまま北上し岐阜、稲葉山城をめざした。ここは街中に山城がそびえる形で非常にかっこいい。その威容に引かれ我々はロープウェイで途中まで登った後、徒歩で頂上をめざした。 傾斜がきつく遠足で近くの子供が来ていたが、彼らにはちょうどいい山登りだったと思う。みんなハァハァ言ってたけど。んで我々は運よく落ちてる入場券を手にいれ天守閣に入ることができた。(なんかケチってるなぁw) ここからの眺めは最高で、城下の川や町がはるか下に見られて気持ちがいい。でも高すぎ。こりゃ天険の要害だわ。
ここはお土産が充実してたけど、なぜかお酒が多かった。徳利に入った道三酒を購入!渋!

ここまできたら関ヶ原によらないわけにはいかない。古戦場には観光客が数人いて、見渡せる陣地跡に立ち、みんな備え付けのアナウンス(wを聞いて「へぇー」と感慨深げ。 ここで天下分け目の決戦が・・・ 近くに大谷吉継自刃の跡があるらしい。たまらず付近が工事中にもかかわらず突入。山奥のひっそりとした林の中に石碑を発見。ここらしい。 こんなところで自刃したのか・・・ 我々は石碑に手を合わせて、その地を後にした。

西進する我々に夕陽がまぶしく輝く。眼をチカチカさせながらも、観音寺城、安土城に到着。なんか外目には林に覆われた山にしか見えなかったが、入口をみるとその豪華さが分かる。今まで見たことのない造りだ。
山を登るように広い石階段が頂上まで続き、その横には廓のように武将たちの屋形が段々と連なっているのだ。これは防衛のための城ではない。豪華に、威容を誇るつくりになっている。まったく新しい城の感じがした。
でも、ちょっと階段きつくないか?傾斜もきついし段も大きくて上り安さなんて全く考えてない造りだ!女の人は無理!
ここは驚くべきことに、頂上には天守閣があり、その下に天皇の屋敷が作られている。信長の思惑が読み取れる。
もっと驚くべきことに、安土にはお土産売り場がない!まったくがっかりだ!

ちょっと疲れたし、日も落ちてきたので休憩して夜になってから大阪に向け出発した。
大阪城はさすがに天下の城というだけあって、最高の広さと高さと豪華さを残している唯一の城といえる。その城壁の高さに目を奪われることは間違いないだろう。
これを攻めるのはさすがに今までのどの城を攻めてきた武将といえども二の足を踏んだだろうし、守る側にしてみれば安心この上なかったろう。ただ、大砲というものがなければ・・・。
今では夜中にカップルがSEXしてるのを目撃。おいおい。
そこで一晩明かした後ちょっと土産物を捜したが、安くて渋いものがない!
しょうがないんで浮世絵風のエロ画の描かれた一口を購入。ま、大阪らしいかなと思って・・・。ぜんぜん渋くない!

三日目
そしていよいよ九度山へ! ここから結構道が険しくて困った。高野山だからね。
やっとの思いでついたものの、まだ祭りにはだいぶ時間があったので、時間つぶしに熊野に行くことにした。これがまた険しい道なんだわ。
もう、あんなヒヤヒヤする思いはしたくない。そんな思いしながら熊野にいったんだけどあんまり見る物はなくて、神社見たら海岸沿いを北上して再び九度山へ。

真田祭り
こいのぼりがたなびき、マリオがふくらみ、空き缶回収機が回収する!町の公園で祭りです。小さいなぁ(w
ま、しょうがないと思うよ。こんな山奥の小さな町だから。ローソンが一軒しかないし…ってか奇跡だろローソンあるだけ。

ウルトラクイズ!真田関係のクイズかと思ったら普通のクイズでした。参加者ほとんど子供だし(w 大人気なくも優勝商品のゲームキューブ欲しさに最後まで残ってしまった。
しかし、最後の問題「黒鯛の縞は縦である。○か×か?」で動揺。はずしてしまい、商品を子供に持ってかれてしまった・・・ ちなみに正解は○(ちょっと考えれば分かったか?!)

祭りが夕方には終わっちゃったんで、しょうがないので大阪まで極楽湯に入りに戻った。
極楽湯はすごくよかったなぁ。東京にもいっぱいあればいいのに。
ってかこの旅で初めて風呂に入ったのか・・・

四日目
真田庵で餅撒き!こんな小さな寺の庭に町人が老若男女ぎゅうぎゅう。おいおい、真田父子が耐え忍んだところで、町人が何やってんの!?w
高台のおっちゃんがまく餅にみんな盛り上がる盛り上がる(楽しい?w 真田父子と餅撒きに何の関係があるんだろう?? 
それでも餅取ったけどね。2個。ひそかに嬉しいしw 

祭りおわったんでまた大阪の極楽湯へ

五日目
少年成人武者行列!ミセス九度山踊り?
近所のこどもやおっちゃんらが武者に扮しての行列だ。ま、それだけなんだけどね・・・。

これで終りです。少なっ!
帰りに真田酒購入。他に土産もない。

帰りは伊勢へぬけて東海道を東へもどり、静岡で一泊

六日目
まだレンタカーの返却には時間があったので
小田原城の中に入り、お土産にマグカップ購入。ぜんぜんいいものがなかったので、渋々・・・
そのあと一旦荷物を自宅においてから河越城、忍城、岩槻城をめぐった。
しかし石碑があるだけで全部跡形はなくなっていた。学校になってたりしてた。

落胆しつつレンタカーを返したのでした。



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